朝晩は冷えてきて、少し秋めいてきましたね。
さっそくですが、先日放送されました「泉涌寺音舞台」見ていただけましたでしょうか?
もう私の拙(つたな)い文章力でいろいろ説明するより、あの舞台がたいへん素晴らしいものであったということがテレビの画面からあふれ出ていたことと思います。
この舞台の芸術監督で、指揮者の西本智実さんの音楽は言うまでもなく素晴らしく、生オーケストラの調べは荘厳なお寺とベストマッチで、感動もの!
しかも、佐久間良子さんの情感のこもった語り、石丸幹二さんとサラ・オレインさんの素晴らしい歌も圧巻です。
そして、私たちの洋の踊りと、和の京舞、西本さんが指揮する音楽が融合する「ボレロ」にいたっては、井上流家元、井上八千代さん(まもなく人間国宝に認定されるそうです!)の神がかり的な舞と、魂に響く演奏の渦(うず)に、そばで踊っている私自身も引き込まれていきました!
家元の小柄な身体からオーラが溢れ出し、抑えた動きから放たれる凜としたパワーに圧倒され、まるで神様のように感じられた経験は初めてでした。
こんな舞台に立たせていただく経験は他ではできません。本当に感謝です。
本番が終わってから強く感じたことは、和の舞、洋の舞も同じで、「舞う」ということの原点が「神様に捧げるため」のもの、感謝の舞であることです。
最近のバレエでは段々とアクロバティックなものがうけるようになり、コンクールでもたくさん足を上げたり、派手に回ればいいような風潮が目立ちますが、本来のバレエも、もっと精神性の高い総合芸術だと思います。
泉涌寺の壮大な舞台と家元の舞に、忘れかけていたものを、あらためて思い出させてもらった気がします。
泉涌寺音舞台のコンセプト、和と洋と音楽の融合など、この素晴らしい経験を後輩たちに伝え、私が主役を踊る来年の当団公演「ドン・キホーテ」につなげていきたいと強く思いました。
最後に、写真をいろいろ‥‥
本番は夜でしたが、お昼に行われたゲネプロの様子。(写真1)
普段では体験できない屋外での踊り。
風を感じて踊るのは気持ちよかったです。
写真1 |
普段あまりないこと第2弾。
ヘアメイクさんがいたこと。(写真2)
普段はしないようなメイクをしてもらい、ウイッグもつけて別人のようになりました(笑)
私がメイクをしてもらっているヒロさん。
バレエの舞台メイクもお仕事でされていて、バレエを心から愛するおもしろいお兄さんでした(笑)
写真2 |
そしてテレビでは放送されませんでしたが「ダッタン人の踊り」もあり、私はそちらでソリストを踊っていたのですが、その衣装でたまみ先生と。(写真3)
たまみ先生は「アイーダ」の衣装です。
写真3 |
前回公演の「白鳥の湖」に続き、来年の「ドン・キホーテ」にも出演してくれる吉田旭くんと。(写真4)
もともと色白の旭くんが、こんなことになっていました(笑)
写真4 |
西本智実さんと二人で素敵なツーショット写真もあるのですが、大人の事情(西本さんの肖像権など)もあり、残念ながらここでは控えさせていただきますm(_ _)m
まだまだお伝えしたいことはたくさんありますが、すごく長くなってしまいましたのでこの辺で‥‥
次は11/3、堺バレエフェスティバルが控えております。
今度は教師として、Vaで出演する生徒、作品の部で出演する金剛校の生徒たち、しっかりサポートしていきたいと思います。