3月11日 Osaka prix 第13回クラシックバレエ・コンクールの決選が大阪国際会議場にて行われました。
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舞台上に設置されている看板 |
本田道子バレエスクールからはジュニア2部に高田美羽さん、シニアの部は木岡多真美さん、富上眞衣さんの3名が予選を突破して決選に挑みました。
高田さんはジュニア2部なので早朝から泉北本校で用意し、学園長に踊りの最終チェックと理江香先生にサポートしてもらってホール入り。
私達もたくさんのコンクールに参加しましたが、開演してすぐの出場順は精神的にも肉体的にも大変です。自分を上手くコントロールしないといつも通りの踊りが出来ないですね。
私も若い頃はコンクールに明け暮れた時期がありました。
最初は単純に表彰状が欲しいから!でした。でも予選に落ちれば通過するまで、通過すれば入賞するまで、と挑戦するうちに絶対上手になってやる!!!と言う気持ちが湧き出てきます。その気持ちがとても大切。
コンクールに出るためにハードなレッスンを重ねるので確実にスキルアップし、舞台慣れもして少し余裕ができると、段々コンクールを楽しめるようにもなります。
特に入賞を経験するとそれが快感になり、また次のコンクールを目指す動機となります。
ただコンクールに熱心にとり組むこと自体はすばらしいことですが、どうしても目的化してしまいがち。本来は大きな作品で群舞に取り組んだり、ソロでそのキャラクターをいかに表現するかなど、優れたバレリーナになるたに取り組むべきことはたくさんあります。
クラシックバレエは頂上のない山に例えられます。それほど奥が深く到達点が見えないバレエの道でのコンクールへの挑戦は、現時点での自らの到達レベルを客観的に知るための通過点・・・出場するからには一位を目指す意気込みは不可欠ですが、それが空回りしては本末転倒。
普段のレッスンでは経験できないプレッシャーに打ち勝ち、自身をコントロールして結果を残すためのよいトレーニングとして楽しむくらいの気持ちがベターなのですが・・・淡々と頑張りましょうね。
優れたバレリーナになるためには、何よりも色々な舞台経験を重ねることが大切。周りの状況を的確に判断して行動できるバレリーナになって欲しいですね。
話を戻しましょう・・・
予選は出場人数が多い分、緊張感も高くコンクールならではの空気が漂います。
しかし決選では人数が少ないのにもかかわらず、より一層緊張感が増しピリピリした空気に包まれます。
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シニアの部 場当たりの様子 |
楽屋は舞台裏に設けられていて、全員が大広間の一部屋に集まります。
周りの人が皆とても上手で凄い人たちに思える雰囲気です。
当然、予選を通過した人たちばかりなので、皆さんとても綺麗です。私達も何度経験しても緊張しますが、心地よい空気です。
踊り終えたファイナリストたちは客席で表彰式を待ちます。
一番ハラハラドキドキする場面です。
私も理江香先生も落ち着かず、祈るばかり・・
結果は・・・木岡多真美さん シニアの部・第2位 入賞!! おめでとう!!
当日は体調不良で思うように踊れなかったようですが、体調管理・プレッシャーの克服も実力のうち。言い訳にはなりませんが、よく頑張ったと思います。
学園長はじめ、教師陣の疲れが癒されました。お疲れ様でした・・・
皆さん、これからも前に向かって進みましょうね。
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シニアの部 第2位 木岡多真美 |
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